使いたいけど使いたくない、世の中にはそんななぞなぞのように矛盾したアイテムが存在します。
その1つが高級入浴剤です、せっかく購入したのだから使わなければ宝の持ち腐れ、でも使ったら当然なくなる訳で金額を考えるとそう無闇に使うのはもったいないように感じてしまうものです。
これって政治の世界でも通用する話だと思いませんか?
そう高級入浴剤は税金と似た性質を持っているのです、あるいは税金の方が高級入浴剤に似ているのかもしれません。
まとめて使いたくなるけれど…
後のことを気にせずに欲望のままに行動するのであれば、入浴剤であれ高級スイーツであれちまちまと節約する必要はありませんね。
極端な話をすれば明日世界を滅亡するなら1週間後に使うために残しておく必要などまったくないわけです。
ですが世界滅亡を本気で信じているカルト教団の信者でもない限り、私たちは明日も明後日も1週間後も1年後も自分が生きていることを前提に物事を判断し、無数の選択肢の中から決断を下します。
もちろんその結果が裏目を引いてしまうこともあります。
高級入浴剤の例で言えば、自分が大事に使おうと貯めていたのに家族の誰かが全部使ってしまったりしたケースです。
こうした出来事に遭遇した時は「こんなことならば節約なんてせずに全部使っておけば良かった」と考えてしまうものですが、だからといったまた別の機会に購入してきた時に前回の教訓を生かして、欲望のままに使い切ってしまったら、それはそれで後悔するのが人間というものです。
計画的に使うべきなのは国家予算も同じ
同じことは私たち日本国民の税金を元にした国家予算にもいえます。
日本の国家予算は日本の社会をよりよいものにして日本人が幸福に暮す基盤を作り出すために、税金として集められているものなのだから、変に出し惜しみをして寝かせておいては本末転倒です。
その一方で政治家や官僚が自分の金ではないからと、適当な使い方をするのを黙って許していては、彼らはますます増長して国家予算をデタラメに浪費してしまいます。
庶民が使う高級入浴剤も、100兆円に迫る国家予算も大切に使わなければ後悔することになるのは同じです。
そしてそのために大切なのが現状を把握して適切な計画作りと、それを遵守する原則の徹底です。
自民党と彼らを操る官僚、経団連は企業に有利で庶民に不利な消費税の増税に力を入れていますが、生活の苦しい庶民からお金を搾り取ることばかり考えるのではなく、集めたお金を適切に使用することに力を入れて欲しいものですね。
税金はひとりでに湧いてくるものではないのですから。